ホームページの俳句更新しました。

11月バージョンに。題は冬としました。今回も5句です。

それに伴って、10月のをここに再掲します。よく失くすので。

 

鶏二つ離れて歩く唐辛子

坂本小うしろは今も秋の山

露けしや只(ただ)そこにある富士の山

隅田川無月の汐のうねりかな

タクシーに乗れば雨月の美しき 

 

今日は小春。完璧。干した物を取り込もうとしたら、カメムシ。特に白いものに多く付いていました。払へばすぐ飛び立ちます。

 

椿象(かめむし)も小春の空の光かな   圭史

      

 

 

 

 

 

銀河朗読会

 昨日、古志という俳句結社に所属していたときからの友人の、尾内達也氏の詩の朗読会(銀河朗読会http://blog.goo.ne.jp/delfini2)に初めて参加しました。

 氏の自作の詩と俳句の朗読のほかに、八木重吉(1898-1927)という詩人の作品、そして、ドイツ語とフランス語の詩の朗読がありました。私は、偶然関わった俳句以外は、文学とか、ましてや詩など、理解し得ないものとして、ずっと避けてきたので、今でも苦手意識がとてもあります。

 しかし、面白かった。2時間、その時間は、言葉が、まるで、散歩道に咲く野の花を見るように、(相変わらず、意味は解りませんが)多彩で、生き生きとしているのでした。これは、詩の言葉の使い方に依ることが大きいでしょうが、もう一つ、朗読という行為がそうさせるのだと思いました。今まで、文字上で追ってきたものは、例えれば楽譜をみていただけのようなもので、やはり、生の演奏を聴くということは違うんですね。

 この経験が俳句の役に立つかは私次第で、そんな甘くはないでしょうが、そんなことはノープロブレム。これだけでよい、以上も以下もない、ちょっと忘れられない時間でした。

 次回は2月だそうです。ご一緒しませんか?詳細が判ったらお知らせします。詩の素養が無くとも、私のように外国語がちんぷんかんぷんでも、氏の丁寧と親切とがあるのでご心配には及びません。

 

 汝が言葉みな凍空の欠片にて  圭史

 

 明日は立冬ですね。

 

 

浅生田圭史の新作俳句ブログ始めました。

 今月から、出張での初心者向けの俳句指導を始めました。出張俳句指導 鯤(こん)の会 といいます。会とは言っても、講師は私だけですが。一期一会の俳句指導です。

 鯤(こん)とは、もともとは鱈子や数の子のような魚卵のことだそうです。しかし、昔の中国の思想家、荘子によって、北溟(北の海)に棲んでいると言い伝えられている巨大な魚の名前として使われました。たった数時間の俳句指導ですが、そこから将来大きな一句が生まれることを願って、会の名前にしました。

 鯤(こん)の会のホームページは http://www.konnnokai-20161016.com/ です。俳句に興味のある方、作ってみようかなと思っている方、お待ちしています。  

 併せて、このブログで、鯤(こん)の会の宣伝も兼ねて、新作の俳句を載せることとしました。お暇なときに見ていただければ光栄です。では、とりあえず一つ。

 

 長谷川櫂200句鑑賞」著者藤英樹氏より贈らるる。長谷川櫂氏はかつての師なれば

 めぐり来てやはり大いなるかな冬 圭史